恋愛*モノグラフィティ


適当に旅行の準備を済ませ

橘と学校までの道のりを並んで歩く


俺らの間に会話はなく、ずっと無言のまま


もし俺が寝坊なんてしてなかったら

もっと爽やかに顔を合わせられたかもしれない


だけど寝坊しなかったら

橘が俺を迎えに来ることはなかった


橘を待たせたのを悪いと思いながらも

俺はほんの少し

寝坊してちょっとラッキーだったかも、なんて

馬鹿なことを考えてしまう



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