とある人魚の恋物語
***
「レイナ、起きろ」
「ぅ~ん……」
「貝殻のベットより、俺のベットの方がお気に入り?」
いじわるっぽく言う彼、海斗の声に目が覚めた。
ベットに腰掛けて、私の髪をなでるとそのままキスを落とす。
自然と顔がほころぶ。
最も、幸せを感じるひととき。
「レイナ……」
甘ったるい声に今度は、深い口づけ。
朝から彼にこんなに愛されて、なんだかおかしくなりそうだ。
すると、そっと唇が離れた。