初恋は幼馴染と

竜汰「大阪に帰りたくないよ…でも」

亜夢「私も、帰って欲しくない」

竜汰「………どうしたら良いんだろ」

亜夢「あ！私も大阪に行くのは？」

竜汰「え⁈………でも………」

亜夢「竜汰と離れ離れは嫌だよ」

竜汰「夏と瑠璃ちゃんと離れ離れだよ？大親友と離れて楽しく暮せる？」

亜夢「それは………」

竜汰「俺は、亜夢しか親友は居なかった。大阪に行った後も良い思い出なんて残ってない。残ってるのは亜夢とすごした日々だけ。」

亜夢「………」

竜汰「亜夢………」

亜夢「嫌だ。嫌だよ。離れたくない。遠恋なんて嫌だ。嫌だよ。行かないで。ずっとここにいてよ。ねぇ竜汰。お願いだから一人にしないで」

竜汰「………」

亜夢「………帰る」

竜汰「えっ？あ、亜夢？」

亜夢「帰る。じゃぁね」


私は、逃げた。
竜汰と離れ離れになるのが嫌だから。
1人は、嫌だから。