続・危険なアイツと同居生活
学校近くのスタジオに着く。
フロントのお兄さんに、
「ハルとその他大勢」
とグループ名を告げる。
そのネーミングセンスにびっくりした。
お兄さんは驚いたように蒼を見た。
「君、もしかして……」
そう口をパクパクするお兄さんに、
「学祭来てくださいよ!
そして、ハルに投票を……」
営業を始める蒼。
そんな蒼に、
「アホかお前は」
ドラムのケンが突っ込む。
「だいたい何だよ、ハルとその他大勢って」
「だってその通りでしょ」
ぷーっと頬を膨らます蒼。
そんな蒼の頬をケンがつねった。
「いてててて!
どうしてドラムする人ってこんな乱暴なのかな?
賢一も、ケンも。
……名前似てるし」
そんなわけで、前途多難なスタジオでの練習が始まったのです……。