続・危険なアイツと同居生活
「彼、想像以上にぶっ飛んでるね」
店長が苦笑いしながらあたしに言う。
「そうなんです。
色々誤解されますが……」
否定する気にもなれず、あたしは店長にそう言う。
「あの性格はないわね」
坂田さんは目が点になっていて。
ぼけーっと蒼を見つめていた。
大半の日本人は、蒼を冷めた男だと思っている。
だけど、本当の蒼は太陽より熱くて子供よりも無邪気。
あたしだけの秘密にしたかったけど……
こんな調子じゃ、時間の問題かもしれない。
いや、知らないところで、週刊誌などに蒼の記事が載っているのかもしれない。
だけど、いつもの蒼が大好きなあたし。
プライベートな時くらい、蒼らしくしていればいいじゃん、と思った。