続・危険なアイツと同居生活
「なっ……何するんですか?
蒼に誤解されます」
そう言って必死で身体を離した。
だけど、店長はあたしの手をぎゅっと握っていて。
「誤解も何もないよ。
いつもやってること?」
彼はわざとらしくそう言って、あたしを見て笑った。
楽しそうな笑いだった。
いつもやっているはずがない!
店長、あからさまに蒼を怒らせようとしているんだ!!
からん……
何かが床に落ちた音がした。
そして、背中に痛いほど視線を感じた。
嫌な予感がする。
さっきまでうるさかった蒼たちは静かになっていた。
蒼たちのいる方向を見て、店長はにやりと笑った。
あたしの手を握ったまま。