続・危険なアイツと同居生活
店長は少し寂しそうな顔をする。
そして、
「唯ちゃん、ちょっと……」
あたしを部屋の隅に連れていく。
「店長!何を……」
口を開いた時……
「君は鈍感だね」
店長は静かにそう言った。
鈍感?
……あたしが?
店長を見つめる。
だけど、店長はあたしに背を向けて立っているだけ。
その耳が、少し赤くなっていた。
「素直で、気遣いも出来て、明るい君が好きだった」
店長の静かな声に、戸惑いを隠せない。
店長が……?
あたしを……?
「だけど、君の彼氏が大スターであることを知って、俺はひどく惨めになった。
だって……
俺がどれだけ頑張っても、Fの碧には勝てないから」