続・危険なアイツと同居生活





店長は少し寂しそうな顔をする。

そして、




「唯ちゃん、ちょっと……」




あたしを部屋の隅に連れていく。




「店長!何を……」




口を開いた時……




「君は鈍感だね」




店長は静かにそう言った。




鈍感?

……あたしが?




店長を見つめる。

だけど、店長はあたしに背を向けて立っているだけ。

その耳が、少し赤くなっていた。





「素直で、気遣いも出来て、明るい君が好きだった」




店長の静かな声に、戸惑いを隠せない。




店長が……?

あたしを……?





「だけど、君の彼氏が大スターであることを知って、俺はひどく惨めになった。

だって……

俺がどれだけ頑張っても、Fの碧には勝てないから」


< 151 / 781 >

この作品をシェア

pagetop