続・危険なアイツと同居生活
店長の言葉が胸に刺さる。
店長はすごくすごくいい人だけど、あたしは店長をふらないといけない。
それを考えるとすごく辛いよ。
でもね……
全く分かっていなかった訳じゃなかった。
店長のボディタッチが多いとか、あたしに優しいとか、そういうことは気付いていた。
だけど、あたしに限ってそんなことはないと思っていた。
こうなる前にはっきりと対処していたら……
店長を苦しませて、こんな思いを吐き出させることもなかったのかもしれない。
「ごめん。悪あがきだった。
碧はかっこよくて、カリスマで、人気者で。
だけど、意外に庶民派で、友達思いで、時々ダサくて。
……俺はやっぱり……」