続・危険なアイツと同居生活
そんなわけで昼過ぎ。
店を閉まってミスターコンテストの用意をするあたしたち。
お揃いのハルの顔写真入りTシャツに着替え、楽器を運ぶ。
蒼は相変わらずの白タオルにサングラス姿。
腰には焼きそば店で使っていたうちわをさしていた。
見るからに変人……
いや、下手をすると、柄の悪いヤンキーみたいだ。
そんなヤンキー蒼は黙々とチューニングをしている。
いつもは冗談ばかり言ってるのに、今日は無言だ。
……いや、話しかけるなオーラが全開だ。
これがプロとの違いか。
極限まで集中している。
あたしたちはというと……
「緊張するね!」
芽衣の言葉に、
「頑張ろっ!!」
気合いをだしていた。