続・危険なアイツと同居生活
「何で来たんだ、お前ら」
クールに碧が吐く。
「来ないわけにはいかないですよ?」
赤いワンピース姿のあやが碧を見て笑っていた。
「だって先輩たちのファン、横取りしちゃうんだから!
『青春オレンジ』!」
あやのかけ声を合図にいきなり始まる、Lのデビュー曲、『青春オレンジ』。
爽やかで可愛い青春の曲。
何と、オリコンでも五位に入ったとか。
「あー、うるせぇのが始まった」
そう言いながらも、Lと競い合って楽器を演奏するF。
楽しそうに歌うあやと、クールにキメる碧。
Lの『青春オレンジ』の次は、Fの『群青』を歌って。
観客もみんな大合唱していて。
Fも、Lも、客席も、みんなが一体になっているのを感じた。
いつものFのライブとは少し違うけど、感動することには他ならない。
そして、こんなに近くであなたを見れて、あたしはとても幸せです。