続・危険なアイツと同居生活
文学部の教室は、文字通りお祭り騒ぎとなっていた。
工学部のうるさい男子たちのせいで。
こんな普段のやり取りも大好き。
だけど、蒼はいつも人気者で、みんなの輪の中心にいて。
時々少し嫉妬しちゃうな。
「ザキ氏、アホだね」
「あのキャラで碧だもんね」
それはあたしも思う。
普段の蒼がいるからこそ、稀に見る碧が引き立つのかな、なんて思った。
「さー、肉食べに行こっ!
唯ちゃん、行くよぉ」
蒼は笑ってあたしの手を引く。
手なんて何回も握られているのに、触れられるたびとくんと脈打つ。
あたしはこうやって、毎日蒼にときめいている。