続・危険なアイツと同居生活
男性陣はそうやって騒いでいたが……
「Fって仲良しグループなんだね」
芽衣は至って静かだ。
だけど、芽衣のその言葉が何だか嬉しい。
「……そうだよね。
蒼君がいたら、仲良しグループになりそう」
「え?」
あたしは芽衣を見ていた。
芽衣は少し寂しそうな顔をする。
「あんなに人気者なのに、蒼君はいつも自然体だし、唯のこと大切にしてくれるし」
それはあたしも思うよ。
蒼は人気者だから、もっと気取ってもいいはずなのに。
それに、なんで彼女があたしなの?って思うことさえある。
蒼は誰に対しても壁を作らずまっすぐに向かい合うから。
だから、学校でも友達が多くてみんなに受け入れられているんだ。
あたしも、そんな蒼の魅力にやられた一人だ。