続・危険なアイツと同居生活
蒼の顔が近付き……
こつん……
おでこが優しくぶつかる。
鼻先が触れ、甘い吐息がかかり、あたしの身体はますます制御不能だ。
狂ったおもちゃみたいに、心臓がただ脈打ち続けた。
「ん?熱はないね」
ずるい。
そんなややこしい計り方しないで。
「だけど、顔が真っ赤」
いたずらな笑いを浮かべ、あたしの唇に指を触れる。
それだけで再び電流があたしを襲い……
意識すら失いそうになる。
いくらおバカだとはいえ、ガキだとはいえ、蒼は侮れない。
「唯ちゃん……」
何だか蒼までその気になってきて。
少し瞳を細めてあたしを見る。
背中がぞくっとした。
その顔が碧みたいに色っぽくて。
その長い指がやたらセクシーで。
「……唯ちゃん、俺が欲しいの?」
ぞっとするほど甘い声で蒼は囁いた……。