続・危険なアイツと同居生活





優弥さんは上を向き、その金髪を掻き上げる。

その金髪は、ごつごつとした指の間を通って流れ落ちた。

そして、そのままあたしを見る。





何だか大人で色っぽい優弥さん。

何となく碧に似ていた。

蒼は碧になる時、優弥さんを真似ているのかな、なんて思った。





「蒼は大丈夫だ。

好き勝手しても、規則は破らねぇ。

飲酒喫煙もしねぇし、ここぞというときは碧になり切る。

女遊びもしねぇ」



「女遊び!?」




思わず聞き返していた。



そもそも、蒼が色気という最大の武器を持ったのは、優弥さんが女遊びをけしかけたからだよね。




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