続・危険なアイツと同居生活




「唯ちゃん。

俺はあいつがガキだから、女を紹介しただけだ。

大人のアレコレを描いたFの唄をガキが歌っても、心に響くものはねぇ」



「……はい」



「悪いことをしたと思ってるよ。

あいつにも、唯ちゃんにも。

それに……」



「久美ちゃんにも」




優弥さんは驚いたようにあたしを見た。

そして少し辛そうな顔で頷いた。






メンバーは、優弥さんのことを鬼という。

とにかくキツくて、無理させて。

だけど、心の中はいつもみんなのことを考えている、すごいリーダーだよ。

蒼も本当は気付いている。

優弥さんのそういう優しさに。

だから、仕事を頑張っているのだと思うな。



< 246 / 781 >

この作品をシェア

pagetop