続・危険なアイツと同居生活
「唯ちゃん。
俺はあいつがガキだから、女を紹介しただけだ。
大人のアレコレを描いたFの唄をガキが歌っても、心に響くものはねぇ」
「……はい」
「悪いことをしたと思ってるよ。
あいつにも、唯ちゃんにも。
それに……」
「久美ちゃんにも」
優弥さんは驚いたようにあたしを見た。
そして少し辛そうな顔で頷いた。
メンバーは、優弥さんのことを鬼という。
とにかくキツくて、無理させて。
だけど、心の中はいつもみんなのことを考えている、すごいリーダーだよ。
蒼も本当は気付いている。
優弥さんのそういう優しさに。
だから、仕事を頑張っているのだと思うな。