続・危険なアイツと同居生活
「酙の愛読書って、ブリ男くん!?」
「碧のバカ説は有名だけど、もしかして酙も……」
「おっ……俺はバカじゃない!!」
俺は蒼から漫画をひったくり、放り投げる。
漫画は窓から外に飛び出し、地上に落下した。
「あぁっ!!ブリ男くんが!!
慎吾の次に読もうとしてたのに!!」
蒼が悲痛な叫びをして、教室にどっと笑いが起こる。
なんてことだよ。
これじゃ俺、晒し者じゃん!
「お詫びにバスケしようよ、ね?」
蒼はいつものとおりにこにこ笑っていて。
その笑顔を見ると、断れない俺がいた。
そして……
「慎吾、蒼のこと、よろしくね」
なんと、唯までいて。
俺にそう笑いかける。
「あたしも本当は見たいけど、これからバイトだから……」
あぁ、何だかよく分からないけど、面倒なことになったよ。
蒼の目的が掴めない。
蒼は、俺の大学生活を破壊しに来たのか。