続・危険なアイツと同居生活
更衣室で着替えを済ます。
なぜか蒼は着替えまで持っていて。
意味不明なその準備の良さに内心驚いた。
そんな蒼は周りを警戒することなく、いつものおバカトークを繰り広げる。
蒼は……
蒼は大丈夫なのか?
そんなに簡単に人を信じて。
碧のイメージが崩れること、何とも思わないのか。
「俺さぁ、慎吾とは幼馴染みなんだよね。
昔からよく遊んだんだよ」
「へぇー。慎吾と幼馴染か」
その言葉を聞いて、ぴくりとした。
今、俺のこと慎吾って呼んだよね?
酙じゃなくて、慎吾だよね?
何だか嬉しかった。
胸に重くのしかかっているものが、少し軽くなった。
「慎吾さぁ、昔から負けず嫌いで。
よくぷよぷよしたんだけど、負けるとギャン泣きするんだよ。
それがウザくって」