続・危険なアイツと同居生活
久しぶりにするバスケは、想像以上に楽しかった。
そして、想像以上にしんどかった。
コートを軽やかに駆ける蒼。
しんどい時もいつも笑顔で。
そんな蒼を見ると、楽しかった高校時代を思い出す。
「慎吾!!」
名前が呼ばれ、パスを受ける。
そして、人を交わしてゴールを決める。
「慎吾!!かっこいい!!」
体育館に悲鳴が響き、沸き起こる慎吾コール。
俺は汗を流しながら笑っていた。
もうすぐで、目からも汗が出そうだった。
蒼が教えてくれたみたいに、俺も全力で生きなきゃ。
全力で仕事をして、全力で大学生活をする。
そして……
全力で、彼女にぶつかってみる。