続・危険なアイツと同居生活
「いつもこうなの?」
漫画を片手に陽介が唖然とした顔をしている。
「うん。毎日がお祭り」
あたしはそう笑っていた。
毎日ふざけあって、冗談言って。
でも、やる時はやる。
Fはかっこいいんだから!
「てめぇら!!」
スタジオ内に優弥さんの怒号が飛ぶ。
「今日は二人も客がいるし、全体練習だ。
てめぇら今までサボりすぎだ!
今日から本気でいくぞ!!」
あたしの隣で陽介がビクッと飛び上がる。
そうだよね、優弥さんのSっぷりは半端ない。
「今日は三曲。
『F uck』、セッション、『白夜』、『花束』」
「げぇ……」
蒼が顔を歪め、慎吾が焦ってチューニングを始める。
賢一は悪あがきで必死にリズムを叩きだした。