続・危険なアイツと同居生活
「げぇ、じゃねぇ!
クリスマスライブのトップ三曲だ。
『F uck』は通常。
セッションは、とりあえず学祭と同じ。
『白夜』は間奏で玄のソロ。
『花束』は、ライブバージョン2。
本番だと思え」
優弥さんは部屋についているビデオカメラの電源を入れる。
そして、嫌な顔をする蒼がマイクを調整し、ピックを持ち替える。
だけど……
上げられた顔。
それはFの碧のものだった。
獲物を狙う狼のように鋭い瞳。
少しだけ開けられたその誘うような唇。
その顔を見ただけで、その佇まいを見ただけで、あたしの身体は熱くなる。
その視線はあたしを裸にして、溶かしてしまいそう。
その指は、甘く激しくあたしを狂わす。
優弥さんがエロいって言うの、すごく分かる。
碧の全身から溢れる色気は、半端ない。
あたしは、完全に碧に溺れている。