続・危険なアイツと同居生活
そんな碧になるために、最近の蒼は必死だ。
家で寝るか、学校に行くか、スタジオで練習しかしていないらしい。
その日のうちに、一分でも蒼に会えれば幸せ。
会話を交わせればラッキーだった。
今までは、頻繁にスタジオに呼んでくれていた蒼。
だけど今は、あたしを呼ぶことなく直行する。
だから、押しかけることなんかしない。
「ヤバいのが分かった。
俺、かなり練習不足だから」
蒼はそう言っていた。
今はあたしの出る幕じゃない。
あたしは陰から支えないと。
だから、寂しいだなんて言わない。
一緒にいてなんて言わない。
あたしは、笑顔で疲れた蒼を向かえられるように強くならなきゃ。