続・危険なアイツと同居生活
「唯ちゃん。色々とごめんね」
そう言って蒼はあたしの肩に頭を預ける。
久しぶりに触れた蒼。
温かくて、そして愛しくて。
少しだけシャンプーの香りがして。
蒼と離れていた時間が埋められていくようだ。
あぁ、蒼が愛しい。
もっと、ずっと蒼に触れていたい。
「充電」
何言ってるの、充電されてるのはあたしだっていうのに。
こうやって蒼に会うだけで、蒼に触れるだけで元気になるよ。
蒼も頑張ってるんだから、あたしも頑張らなきゃね。
ふと、蒼を見る。
蒼はあたしの肩にもたれたまま、目を閉じていて。
すっと筋の通った鼻、
微かに開いているその唇、
少しやつれた頬、
その全てが愛しい。
すーすー……
微かな寝息が聞こえ、身体が上下に動く。
相当疲れているんだね。
体育館で寝てしまうなんて。
楽しみにしているからね。
蒼が渾身の力を込めて、碧になる時間。