続・危険なアイツと同居生活





『ではまず、視聴者からの手紙コーナー。

東京都在住のナオさん。



……この前、私は碧さんを見ました。

碧さんは大きな袋にお菓子を大量に買い込み、自販機でイチゴミルクを買っていました。

その時の碧さんはとても嬉しそうで。

碧さん、意外と可愛いのですね』



『ふっ……』




酙の笑い声が入る。

すかさず、




『笑うな、酙』




制止する碧。

その低い声、微かに聞こえる息遣いにぞっとする。

声だけでこんなにも狂わされるなんて。

碧の色気は半端ない。





『意外と甘党なんだな、俺』




碧はぞっとするほど甘い声で言う。




『女にも甘いな』




酙の声。




『まぁな。

俺ほどのテクを持つと、女もギターみてぇに甘い声を出す』





なっ……何!?

ここでまさかの変態発言!?

顔が焼けるように熱いよ。

頭がくらくらだよ。

あたし、碧のせいでとっても変な気分だよ。



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