続・危険なアイツと同居生活
あたしも……
ピンときた。
あたしも、碧にメールを読んでもらおう。
会えなくて寂しいけど、会えなくても気持ちは伝えることが出来るよね。
疲れていても、全力で仕事をする蒼。
そんな蒼の力に、あたしはなりたい。
『それでは今日の一曲目、群青』
駆け抜けるようなドラム。
メロディを奏でているようなベース。
疾走感溢れるギターに、荒々しく妖艶な碧の声。
あたしの胸を突き動かす音楽を聞きながら、あたしは必死でメールを打った。
あなたの笑顔を頭に浮かべ、あなたの優しさを胸に抱いて。
この、溢れる愛しさとエールを送りたい。
震える手で送信ボタンを押す。
胸がドキドキと音を立てる。
碧、読んでくれるかな。
どんな答えを返してくれるかな。
例え送り主があたしだと分からなくても、あたしはあなたを笑顔にしたいよ。