続・危険なアイツと同居生活
何の感情もないような、碧の低い声。
だけど、その語尾は微かに震えていた。
ペンネームもいちごアイスなんてふざけた名前にした。
蒼は気付かないだろうと思った。
だから、番組内で読まれないかもしれないと覚悟していた。
一か八か……だったのだ。
なのに……
『困ったな、こういうの』
低くて甘い碧の声がする。
ドキン…ドキン……
心臓が激しく脈を打つ。
背中を冷や汗が伝う。
『いちごアイスさん。
俺はお前を叱れねぇよ。
だって、お前も頑張ってんじゃん』
なんで……
なんでそんなこと言ってしまうの!?
『その彼氏、いちごアイスさんのおかげで仕事出来るんじゃね?』
なんで、そんな分かったように言うの?
『たまには甘えてみろよ。
素直に会いたいって』