続・危険なアイツと同居生活
……うん、どうせあたしはダサいよ。
でも、なんで。
楽しいデートだったのに、なんであたしがこんな目に……
「謝りなよ」
蒼の声が聞こえた。
いつもより少し低めで、ピリピリした声。
その声を聞いて、周囲がざわつく。
派手な女性二人組は、戸惑った顔で碧を見た。
バサバサのつけまつげで盛った、その瞳で。
「なっ……なによ。
あたしたちはただ……」
「ただ……何?」
蒼は静かに聞く。
いつものハイテンションと比べたら、びっくりするくらい冷静で。
だけど、その裏には怒りが見え隠れする。