続・危険なアイツと同居生活
ー蒼sideー
俺のせいで、唯ちゃんに迷惑をかけた。
唯ちゃんを悲しませた。
俺がFなんかやっていなかったら……
普通の大学生だったら、誰も唯ちゃんを目の敵にしないだろう。
道の真ん中でアイスを引っかけたりしないだろう。
そんな状況を招いた自分に腹が立つ。
そして、どうしようも出来ないこの状況に苛立った。
ふと、耳に入る音楽。
聞き覚えのある旋律に、嫌というほど聞いた自分の声。
俺は思わず俯いていた。