続・危険なアイツと同居生活







「あれ?蒼君 ?」




不意に名前を呼ばれ、俺の思考回路は停止する。

顔を上げ、声の主を見た時……

俺の胸はずきんと痛んだ。







黒色の長い髪を靡かせて。

白色の清楚なコートを着て。

昔みたいににこやかに笑う彼女がそこにいた。




「久美ちゃん……」




彼女の名を呼ぶ。




「偶然だね。

……隣、いい?」




俺の返事も聞かず、彼女は隣に腰かけた。




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