続・危険なアイツと同居生活
「ただいま」
家に帰っても、やっぱり蒼はいない。
分かっているけど少し寂しい。
だけど、これが蒼の宿命。
あの煌びやかな姿の裏には、一般人では分からないような苦悩があるのだろう。
何気なくテレビをつける。
今年も終わりに近付いていて。
今年のまとめ的なテレビも多くなっている。
そして、そんな時に必ず触れられるのがF。
流星のように急に現れて、音楽界の注目をさらっていったと。
MVの碧の顔が映る度、痺れるあたし。
ぞっとするほど美しくて、直視出来ないほど妖艶で。
いまだに信じられなくなる。
あたしは、こんな人と一緒に住んでいるなんて。