続・危険なアイツと同居生活
「ごめんね……変な話して」
蒼はあたしに背を向けたまま、その身体を震わせていた。
「ごめんね……弱い俺で」
そして、両手でその顔を押さえていた。
「だけど……やってみるよ。
どれだけ足を引っ張っても、また食らいつく。
唯ちゃんがそう言ってくれるから、俺、また頑張れる」
そう言って、蒼は目をごしごしこすってあたしを見た。
そして、少し湿ったその瞳を、嬉しそうに細める。
「駄目だね、俺。
唯ちゃんがいないと、上手くいかないや」
うん、あたしも。
蒼がいないと生きていけないよ。
きっと、Fから碧がいなくなったら、あたしは空っぽの抜け殻になる。