続・危険なアイツと同居生活
「そうそう。
昨日のライブ、すごく良かった」
思い出したように蒼に伝える。
「何だか演奏も上手くなってたし、
楽しかったし、
碧はかっこよかったし……」
「かっこいい?
どんな風に?」
にやにや笑ってあたしの顔を覗き込む蒼。
そのアーモンド型の瞳と視線がぶつかり、顔が真っ赤になった。
反則だよ。
その瞳で見つめられるだけで、あたしの身体は沸騰してしまうよ。
「碧はね……
男らしくって、荒っぽくて、クールで。
それにすごく色気もあって、痺れて、
まるで抱かれているようで……」
「ふーん……」
そこではっと我に返る。
あたし、本人を目の前に何てことを言ってんだろ。
あぁ、恥ずかしいよぉ。
きっとあたしの顔は真っ赤だ。
「じゃ、唯ちゃんいっぱい抱いてあげるよ」
マスカラを握るあたしの手に、蒼の手がかかる。
そこから全身に痺れが走る。
「心配しなくていいよ。
今日は離さないから」
蒼はそう言って、あたしの唇についばむようなキスをした。
今日も朝から蒼のペースだ。