続・危険なアイツと同居生活







蒼の運転は、意外にも普通だった。

どうやら、高校の夏に免許を取ってから、色々と出かけていたらしい。




「冬にはボードに行くんだよ」




蒼は笑いながら言う。




「慎吾は勉強だから賢一と。

賢一、ああ見えてもすっごい上手で」



「まさか、今年は行かないよね?」





嫌な予感がした。

バスケさえ注意されている蒼。

スノーボードなんていったら、もっと危険に違いない。

それでも、




「バリバリいくよ」




元気に答える蒼。




「今年はキッカーでワンメイク目指すんだ」




何だか訳が分かんない世界。

蒼は多趣味だ。

どっちにしても、怪我だけは気をつけないと。





それでも蒼はあたしを見て、




「唯ちゃんも行くでしょ?ね?」




なんて言う。

そんな蒼に対する返答に困った。



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