続・危険なアイツと同居生活





プルルル……





不意に音を立てるあたしの携帯。

慌てて取り出すと、『戸崎 蒼』の文字。

その文字を見るだけで、凍っていた身体が熱を持つ。

胸がドキドキ音を立てる。

愛しくて、何だかホッとして。

蒼が大好きだと再認識させられる。





「彼氏?」




ダイくんの言葉に頷くあたし。




「出てもいいよ」




にこっと笑うダイくん。

その笑顔の裏に何かがあるのかもしれない。





だけど……

あたしは通話ボタンを押していた。



蒼の声が聞きたくて。

蒼に愛されていることを確かめたくて。




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