続・危険なアイツと同居生活
『唯ちゃん!?』
電話の向こうの蒼は、心なしか焦っていて。
この状況を察知したのだろうか。
いや、知られて余計な心配はかけたくない。
それに、ここはあたしの地元。
東京ではない。
いつまでも蒼に頼っていちゃ、だめだ。
何とかしなきゃ!
「あ……蒼、大丈夫だから」
そんなあたしの声は震えていた。
ダイくんが怖かった。
その力で押さえつけられ、何も出来なくなった。
蒼はこんな力づくなことをしないから……
初めて目の当たりにした、男性の力に怯んでしまった。