続・危険なアイツと同居生活
なに!?
わけが分からない。
それにしても、妄想彼氏だなんて。
あたしたちはやっぱり血の繋がった姉妹のようだ。
「さ……桜。
冗談にもほどがあるよ」
あたしの声は震えていた。
そして、心臓は止まりそうなほどバクバクと音を立てる。
桜は赤くなったまま、横を向く。
そして、お母さんが笑いながら教えてくれた。
「桜、碧の大ファンなのよ。
碧に影響されて、ギターまで始めたくらい」
あぁ……
なんて返事を返せばいいのだろう。
「碧かっこいいもんね。お母さんも大ファンだわ」
な……に!?
これじゃますます状況が不利になるよ。
だってお父さん……
「碧……そいつ、そんなにいいのか?」
顔が真っ赤で震えてるよ。