続・危険なアイツと同居生活
家を飛び出し道路に出る。
そして、蒼に電話をかけようとした時……
見慣れた車が家の前に止まった。
赤いBMW。
優弥さんと同じ車だ。
嫌な予感がする。
ここはおとなしく引き返して……
だが、車から降りてきたのは蒼ではない。
珍しく控え目な黒いスーツに身を包んだ優弥さんだったのだ。
「あれ?唯ちゃん」
優弥さんはあたしを見て、驚いた顔をする。
あたしもぽかーんと優弥さんを見つめていた。