続・危険なアイツと同居生活
「あぁ、遠藤さん。
遠方からすみません」
気付いたら、すっかり機嫌の直ったお父さんが優弥さんの方を笑顔で見ていて。
「いえ、正月に仕事の話ですみません。
よろしくお願いします」
優弥さんは深々と頭を下げて、家に入っていった。
続いてお母さんと桜の悲鳴が響き、どたどたと足音が鳴り響く。
まるで何かの襲撃にでもあったようだ。
あたしは家の前に立って、ただ呆然と家を見ていた。
色んな不具合が一気に起こった。
今は蒼の出る幕じゃない。
蒼には申し訳ないけど、別の日にしてもらおう。