続・危険なアイツと同居生活
「遠藤さん。
君はわたしを嵌めたのか?」
とばっちりが優弥さんに降りかかる。
優弥さんは少し困った顔をして、いえと答えた。
「清三さんが、唯さんのお父様だということを知りませんでした。
自分は、清三さんの作品に惚れ込んで……」
「そうわたしに取り入って、この男と唯の同棲を認めさせようと仕向けたのか」
お父さんはカンカンに怒っていて。
頭から湯気を噴き出しそうな勢いだ。
「いえ、僕と遠藤は関係ありません。
遠藤はただ……」
「黙れ!!うるさいこの下衆野郎!」
その声にプレハブが揺れた。
優弥さんは飛び上がり、ぎょっとした顔をしている。
だけど……
蒼はただ座ったまま、お父さんを見つめていた。
そんな蒼に掴みかからんばかりに、身を乗り出す。