続・危険なアイツと同居生活
「どうせ、唯も遊びなんだろう。
君にとっては女の一人かもしれない。
だけど、わたしにとっては大切な娘だ」
「遊びではありません。
将来のことも考えています。
僕は……」
あたしは突っ立ったまま、蒼を見つめていた。
背筋を伸ばし、まっすぐにお父さんを見る蒼。
だけど、その手は微かに震えている。
「僕は、必ず唯さんを幸せにします。
……お父さんが注いでこられた愛情にも負けないほど」
胸が痛いよ。
ぎゅっと締め付けられるよ。
いつもの甘い言葉ではない。
でも、その誠実でまっすぐな言葉に突き動かされる。
蒼で良かった。
ううん、蒼じゃなきゃ、だめだ。