続・危険なアイツと同居生活
「お願いがあるの。
……サイン欲しいな。
それにギター教えて」
「うん、必ず」
「約束だよ」
あたしはそう言って、碧と小指を絡ませていた。
次元が違う人だと思っていた。
クールでカッコよくて。
派手なんだろうなと思っていた。
だけど、実際の碧は違った。
穏やかで、温かくて、優しくて。
そして普通で。
お兄ちゃんみたいだと思った。
あたしはますます碧のファンになりそう。
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