続・危険なアイツと同居生活
その瞬間……
「えぇぇぇぇ!!?」
声を上げる四人。
優弥さんは青ざめていた。
……分かるよ。
あたしも四人と一緒に叫ぶところだった。
だって……
昭和かと思うほどの旧タイプのスキーウェア。
その真っ赤なウェアを着ていても、かなり太っているのがよく分かる。
へんてこな帽子に、偏光レンズのサングラス。
帽子からはみ出る髪はボサボサで。
無精髭も生えている。
サングラス越しに見える顔を見ても、決してイケメンとは思えない。
「ど……ドンマイ、優弥……」
賢一が優弥の肩を叩き、
「お……おぅ……」
優弥さんはただ某然とたーくんを見ていた。
戸崎一家は美形だけど、好みがおかしいのか。
あたしと、たーくん。
あぁ……申し訳ないけど、一緒にされたくない。