続・危険なアイツと同居生活
彼らはそこにいた。
テレビの中で見る彼らと、全く同じ顔をしていた。
家に来た碧と艶。
そして、玄と酙も。
白色の衣装に身を包み、四人で話をしていた。
だけどその雰囲気に……
あたしは唖然とした。
「やべーな、それ」
玄が首を回しながら言う。
「てか蒼、大丈夫なの?」
「だからヤバいんだってぇ!」
碧は泣きそうな顔で酙を見る。
酙は同情するような目で碧を見た。
「仕方ねぇよ。
だって、せっかく受けてくださったのに、断る訳にはいかねぇだろ」
艶が腕を組みながら碧を睨む。
「当然だよ!
唯ちゃんのお父さんに近付けるなら……」
そう言いながらもため息をつく碧。
そんな碧を励ますためか、
「バーカバーカ!
落ち込んでやがる!」
玄が変顔をして碧に見せつけていた。
この人たちは……
この人たちは、本当にFなのか?
あの、クールでカッコいいFなのか?