続・危険なアイツと同居生活
そして……
体育祭のページ。
そこを見た瞬間、胸がドキドキした。
このページを見なかったら良かったのに。
こんなことを知らなかったら、心穏やかに過ごせたに違いない。
まさに知らぬが仏とはこのことだ。
右下にある、少し小さな写真。
そこに蒼はいた。
黒髪短髪の蒼は、いつものように太陽みたいな笑みを浮かべている。
右手は伸ばされて……
一人の女性の肩を抱いていた。
肩までのふわっとした髪に、人形みたいなくりっとした瞳。
品の良い小さな鼻と、おとなしくて優しそうな口元。
まさに美男美女カップルだった。