続・危険なアイツと同居生活
「明日だね、結婚式」
唯ちゃんの左手に輝く婚約指輪。
明日からは、結婚指輪が嵌まる。
「絶対に幸せにするよ」
俺は唯ちゃんに唇を寄せていた。
正直、学生の頃のほうがうんと稼ぎが大きかった。
一般のサラリーマンになった俺は、給料もちっぽけだ。
だが、今の生活に満足している。
目指していた建築士になった俺。
今は、とある住宅メーカーの設計部で働いている。
先輩にも後輩にも恵まれて。
そして、かつてのたくさんの貯金もあったりして。
今はたくさん建築の勉強をして、将来すごいマイホームを作るのが夢だ。
そして、幸せな家庭を作ろうね。
俺は唯ちゃんを離さないから。