続・危険なアイツと同居生活





ハルと芽衣ちゃんが、産まれたての子供と来てくれた。

亜美ちゃんはずっと優弥を追いかけていた。

隆太の周りには人だかりが出来ていた。




ただ……



気になったのは、会社の人たちだ。




俺はFのことをほとんど誰にも話していない。

そして、これからも話すつもりはなかった。

だけど、披露宴にはお世話になった上司や、仲良くしてくれる同僚を呼びたい。

もちろんFも呼びたい。

だから……

必然的に知られてしまうのだ。

馬鹿な宴会部長の戸崎は、Fの碧だって。





今までは、触れないでいてくれた。

だけどその事実が証明された時……

俺の立ち位置は変わってしまうのではないか。

それがすごく怖い。







再び会場に目を向ける。

会社の人たちは離れたテーブルで騒ぐFを見ていた。

中山に至っては……泣いていた。





あぁ……

月曜日から、どんな顔して会社に行けばいいのかな。

みんな、普通に接してくれるかな。






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