続・危険なアイツと同居生活
俺たちは顔を見合わせていた。
上下関係に厳しいバスケ部の遠藤先輩。
遠藤先輩の口からそんな言葉が飛び出すなんて。
「蒼、慎吾、賢一……優弥、だ」
「そ……そんな……」
慎吾のかすれた声が聞こえる。
「メジャーデビューして、有名になって。
お前らと俺の今後は長ぃ。
だから、お前らと俺は戦友だ」
「え!?」
「早速来月、ライブをする」
「えぇぇぇぇ!?」
俺たちは悲鳴をあげていた。
「えん……優弥、冗談ッスよね?」
青ざめる賢一。
「俺たち、勉強……」
慎吾は固まっていた。
そして……
「無理ですよぉ!!」
俺は駄々をこねていた。
そんな俺たちを見回す遠藤先輩……
いや、優弥。
そして、威嚇するように低い声で言った。
「敬語禁止だ。
俺が一ヶ月で鍛えてやる」
その言葉に、俺たちは大きな悲鳴をあげていた。