続・危険なアイツと同居生活
それでも、
「ん?……なぁに、中山?」
戸崎さんは完全にイッてしまっている。
そんな戸崎さんにイライラする。
「だいたいね、戸崎さんってだらしないんですよ!
机も汚いし、お茶飲んでも洗わないし!!
そして、こうやって酔っ払って。
奥さんが可哀想です!」
「唯ちゃん……」
「唯ちゃん?
……キモいんですよ……」
そう言いながら、俺は笑っていた。
笑いすぎて、泣いていた。
……なんだ、全然普通じゃん。
いつも通りの戸崎さんじゃん。
だらしなくて、弱くて、そしてお馬鹿な戸崎さんじゃん。
そして俺は、そんな戸崎さんが大好きだ。