続・危険なアイツと同居生活
ー蒼sideー
「戸崎、大丈夫か?」
心配する北野さんに、
「ハイ……今日も昼から打ち合わせなので……」
そう言ってトイレに駆け込む俺。
俺、会社まで来て何しているんだろう。
気分が悪すぎて、仕事にもならない。
「やめてくださいよ、戸崎さん……」
後輩たちも黙っていない。
「何杯飲んだのです?」
「ご……ごめん……掃除するから……」
俺はトイレのブラシを持ったまま、個室に閉じこもっていた。
最悪だ。
昨日の記憶が全くない。
中山と居酒屋に入って、ビールを飲んで……
気付いたら家にいて、トイレでひたすら吐いていた。
そして、唯ちゃんに怒られた。