続・危険なアイツと同居生活
「戸崎さん、ふざけてます!」
俺が後にした会議室から、中山の声が漏れてきた。
「信じられません!
何あの自由人!!」
「お前はそう言いながら、大ファンなんだろ?」
そう言われて黙る中山。
本当に素直じゃない。
だけど、こんな中山のうるさい減らず口を聞くと安心する。
中山が元気な証拠なんだって。
「中山、ファンのくせに知らないの?
昔から有名だったじゃん。
碧は馬鹿だって」
「そうそう。
スキー場の雪合戦事件もウケるよなぁ……
あの映像、今だにNG集に出てくるぜ?」
「違うッ!!碧は違う……」
騒がしい会議室を背に、俺はデスクに向かう。