続・危険なアイツと同居生活
デスクに戻り、いつものように図面を見る俺。
今は構造計算と格闘中だ。
ここに柱を持ってくると耐震が……
だけど見栄えが……。
色々プランを変えてみたりした。
そんな時、
「戸崎!」
北野さんが話しかけてくる。
俺ははいと返事をし、北野さんを見る。
北野さんは少し驚いたようにこう言った。
「ライブするのか?」
「……はい?」
思わず聞き返す。
そして、閃いた。
「あぁ。親睦会の話ですよね。
先輩もちろんオタ芸を……」
「違うだろ」
その声は少しだけピリッとしていた。
「今、話題なんだ。
Fがライブをするって」